今年も開催しました、友達たちとやるグループ展。
昨年の様子に触れています
テーマはすぐに決めるのに、結局本格的に制作し始めるのは搬入2週間前、みたいなことを7回繰り返すと、2023年の夏に辿り着きます。
自分の作品の設置はすぐ終わったので(なるべく安くラクチンに!がモットー)、合作の展示用にひたすらハリパネ*1を切ったりした。めっちゃ綺麗に切れた!仕事ではポンコツのくせにこういうところはちょっと器用。そのたびに褒めて!と大声を出してはえらい!の声をもらい続けた。みんな付き合ってくれてありがとう。
今回はみんなサイズや量に気合いが入っていて、前日から現地で展示作業を進めていた友達や、当日なんとかなるでしょの精神で挑んで、みんなで手伝っても尚ぜんぜん終わらない友達もいた。いつまでも計画を誤り続ける友達たち、最高だな。嫌味ではなく。
ハリパネ作業の合間
大きい作品はみんなでお手伝い
虫ピンを打つソウルメイト、と作品を下から支えている私
合作の参考にとみんなで牧場に出かけた件は、無事にひとりの作品の一部となった。早起きして開園ダッシュした甲斐があった。
早起きして開園ダッシュした話
ハンバーガーの絵を描いてきた友達がいて、みんなすぐ感化されてお昼ごはんは全員でハンバーガーを食べに行った。食べたいと思ったものを実際に食べに行ける、大人になってよかったことのひとつ。
美味しかった!残さずいただきました。仲間内では私が一番食いしんぼう。ご馳走さまでした
ちなみに、毎回仲間内でコンペをやって決めるDMやポスターのデザインは、今回私の案が採用された。お絵描きアプリで2種類イラストを描いて、それぞれを使った案を出した。その2パターンのうち、自分的にはイマイチかな〜と思っていたほうが票を集めたので驚いた。「自分の感覚と他者のそれは異なるので、イマイチだと思ってもとりあえず出してみるとよい」の言説が証明されたね。調子に乗って同じデザインでTシャツをつくったらみんな買ってくれて、しかも搬入の日に着てきてくれた。記念撮影のときにわざわざ着替えてくれる友達までいた。優しすぎる。本人(私)は別に要らないやって買ってないのうける。
友達が着ている自分デザインのTシャツを指差す私
会期中は色んな人たちが来てくれた。うちの劇団員たち、高校からの友達・先輩方・そして担任の先生(数学)!先生とは年に1度この時にしか会えないから、自分が在廊している時に来てくれるとすごく嬉しくて声のトーンが気持ち悪くなってしまう。先生、私たち今年で32歳だよ。そう言って笑うと先生は大袈裟にのけ反ってくれる。元気そうで良かった。いつまでも健康でいてね。ごはん誘ってくれたら奢っちゃうぜ。
そしてやたらと私を気に入ってくれている、某ギャラリーのオーナーTさんも、個展で会った時の約束通りDMを送ったら本当に来てくれた。じっくり観てくれたので、好きな作品ありましたかと尋ねたら、全部だよと言ってくれて、グループ展自体から滲み出るスタンスみたいなものをひとしきり褒めて帰っていった。Tさんは私がどんなにフランクに話しかけても必ず敬語で返してくれるし、芸術語りたいジジイみたいに絡んできたりしないので、いい人です。
個展に行った話をしています
在廊していて思うのは、人は意外と展示会を覗きに来てくれるということだ。
ギャラリーの立地も大いに影響しているとは思うけど、小さい人たちを連れた保護者さんたちがふらりと立ち寄ってくれる。小さい頃からこういうちょっとしたアートにわけもわからず触れる経験はきっと素晴らしいよなという気持ちと、しかしその機会の有無は小さい人たち本人にはどうしようもない要因によって左右されるんだろうなという気持ちが同時に存在して、手放しでいい話にはできない。
ちなみに、在廊中は暇なので、詩集を読むのがおすすめ。小説でも何でもいいと思うのだけれど、詩集はたいていどこから開いて読んでもいいし、中断しやすいので。私は今回萩原朔太郎の詩集を読んだ。自序や、友達の室生犀星が寄せた「珍らしいものをかくしてゐる人への序文」、北原白秋が寄せた「序」が良すぎる。愛ってこんなふうに言葉にできるのかと思う。詩集自体も好きだけど何度読んでもこれらからたちのぼる愛に、いつも撃ち抜かれる思いがする。あと、序文の最後にある「何年何月何日 どこかにて 著者」みたいな、場所とかが細かく書いてあるやつすごくいいよね。あ〜ここで書いたんだって、行ったこともないし想像もできないのに、その景色と机に向かう背中が見えるみたいで、本当にそこに生きててそこにいたのだという事実が急に輪郭を持ち始める感じがする。
休日出勤があって最終日のバラシ*2には参加できず、作品は全て友達たちに処分してもらった。元々こうする予定だったので、記念写真を撮っておいた。立体作品は初めて作ったけど、いい感じだった。
3枚目のスケッチ群?は全て一発描きで(そもそもスケッチとはそういうものを指す言葉のような気もするけど、どうなんだろう)、失敗しなかったの?とソウルメイトは不思議そうだった。この時うまく説明できなかったし、今もできそうにないんだけど、なんというか、この作品には失敗という概念を適用させるつもりがなかった。線がどうなったってそれはそれでよし!それを失敗にカウントしません、なぜならそれはそれで味があっていい感じだと思うから!の精神で描いた。やっぱりうまく言えないな。でもこの作品は何人か写真撮っていってくれて嬉しかった。*3
打ち上げは今度やる予定。みんなといると17歳に戻っちゃうけど体はしっかり31歳、牧場の丘ダッシュに続いてまたもや体力の限界に挑戦する遊びのフラグが立っている。楽しみ〜!
かなりとりとめのない書き方になった。それにしても、第7回だって!すごいな。もうすぐ10周年じゃん。10周年ってバンドだったらフェスやるレベル。おれたちもやるか、フェス。