頭の中のさまざまのこと

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牧場に行った話

記事を出来事で分けずに書くので毎回近況報告が長文になってしまう問題を解決すべく、まずは先月牧場に行った話をしようと思う。

 

 

 

 

私には高校時代から今も交流が続いているありがたい友達たちが何人かおり、さらにそのうちの数人と毎年グループ展をやっている。先月の牧場行きはその展示会に向けた創作のヒントを探るためのイベントであった。オンライン打ち合わせでそのアイデアが出て、みんなで乗り気になり、「ゆこう」「ゆこう」そういうことになった。*1

メンバーは、いつかツイスターゲームを一緒にやって遊んだ面々です。ただし1名都合により欠席。

サムネがオチ

 

正確に言うと乳搾り体験を目指していた。雪印こどもの国牧場では、11時と14時に体験が行われており、定員は各回50名で、開園時刻の9時半からなんと両回の予約がまとめて受付される。「どんなところにもガチ勢はいる。ディズニーランドよろしく開園ダッシュをしないと、予約が埋まってしまうかもしれない」という心配性な私の "かもしれない運転人生" に爆笑しながら付き合ってめちゃくちゃ早起きしてくれた友達たち、ありがとう。一生一緒にいてくれや。

 

こどもの国線という路線の電車に乗る。乗り換えで誤って改札を出てしまい、駅員さんに入場記録を取消してもらい、丁寧に道順を教わる。このミスは結構あるあるらしく、説明してくれる口調には淀みがない。ホームは既にはしゃいでいる小さい人たちとその保護者であふれており、幸先がよい。

うしでんしゃ

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最寄駅から少し歩く。入場口が近づくにつれディズニーランドの入口をかなり小規模にしたみたいな、それでも形成はされている入場待機列が見えてきて、青ざめる我々。慌てて入場券売場に駆け込む。おとな600円。安くて変な声でる。ちゃんと儲けてくれ。それはそれとして、初夏の牧場の人気をナメていた。でも、そうだよな、牧場、楽しいよな。うしさん見たいよな。わかるよ。

 

入場。事前に公式サイトでざっくり見てはいたけど、念のため園内マップを確認する。

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広くね?(当たり前体操)

しかし乳搾りガチ勢たちはこうしている間にも確実に受付のえさ売場への距離を詰めているはずなので、とにかく出発した。

千と千尋みたい!」「振り返っちゃだめだよ!」と大はしゃぎしながら通ったトンネル

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牧場エリアに入る道に、消毒液が染み込んだマットが置いてあり、めちゃくちゃ踏んで靴の裏をびしゃびしゃにした。もし何か病気を持ち込んでしまったら、最悪健康な動物たちすらも殺処分しなければならなくなる場合もある。大事なことです。

そうして受付には果たして間に合った。ガチ勢への懸念は杞憂であった。氏名、住所、電話番号、直近の海外への渡航歴などを、代表者だけでなく全員分用紙に記入する。これも大事なことです。しっかり書きました。

気が引き締まったところで、体験までの間ぶらぶらする。ひつじさんたちがいました。お名前一覧表があったので読んだら、「カルアミルク」「コークハイボール」といったお酒の名前が並んでいて、飼育員さんが自分が大好きなものの名前をあげたんだなあとほっこりした。

ちいさくて白いいのち

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オセロみたい
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ノリノリの友達

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子どもたち、見てるゥ〜!?大人になると朝からソフトクリームを食べちゃっても誰にも怒られないんだよ!大人になるってこういうことだよ。楽しみにしててね。

牧場で食べるソフトクリームうますぎ。うしさんありがとう

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撮影タイムを撮影

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いよいよ体験。の前に、入念に手を洗い、アルコール消毒をする。それから飼育員さんから説明がある。うしさんは優しいが臆病なので、大きな音や声を出さないこと。うしさんは真後ろが見えないので、後ろに立たないこと。うしさんはものすごく重いので、うしさんがいる台には乗らないこと、など。うしさんのお名前はつむぎちゃんという。妊娠中らしい。おなかにそっとさわってもよいとのこと。

つむぎちゃん

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乳搾りをする私

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やわらかくて、ほんのり温かく、すべすべしていて、不思議な感触だった。おなかにも少しだけさわった。さっき食べたソフトクリームには、つむぎちゃんの牛乳が使われている。お礼を言った。持ち時間がわからなくて早々にありがとうございましたと飼育員さんたちにお礼を言って列を抜けて、しばらくつむぎちゃんの優しいお顔を眺め、手を洗ってその場を後にした。

 

「丘だ!」「おい!丘があるぜ!」「あとでのぼっちゃおうぜ!」と乳搾り体験の前に盛り上がっていたあの丘。

エグい傾斜

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順番にチャレンジ。31歳で小高い丘を駆け上がると死ぬことがわかった。私が一番最後だったんだけど、友達が撮っててくれた私のチャレンジ動画を見たら、わりと最初から全然足上がってなくてうけた。

先にチャレンジしていたので余裕がある友達たちと、疲労困憊の私

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ちょっと回復してきた

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嬉々として挑んだ丘にボコボコにされすぎて、お昼も食べずお土産屋さんにも行かず撤退。敗走です。お昼は結局帰り道で途中下車して、サイゼリヤで間違い探しに全員マジになりながらたくさん食べた。サイゼリヤ大好き!ごちそうさまでした!

 

帰りの電車では爆睡だった。つかれた〜!でも楽しかった。よい日でした。

おわり。

 

 

 

 

*1:夢枕獏先生著、小説「陰陽師」シリーズでの、主人公源博雅安倍晴明のお決まりのやりとり。ふたりがお出かけする場面は、このようにして始まることが多い。たいへん面白い小説なので読んでみてね!