頭の中のさまざまのこと

すきなこと、考えていること

最近の話

もう2024年の1/6が終わってしまったね。

 

年末は劇団の忘年会に参加して、年始は気のおけない友達たちと新年会をした。新年会ではACIDMAN*1を愛してやまないソウルメイトと「映画『ゴールデンカムイ*2』が売れまくったら、年末はましゃ(私の最推し・福山雅治の愛称)と紅白歌合戦で対バン*3するかもしれないから、その時はお互いよろしく」と言い合ったり、予算を決めてプレゼント交換会を行うなどした。私は『窓ぎわのトットちゃん』の本を選び、それはくじ引きの末にちょうど何か本を読みたかったという友達の手に渡ったのでよかった。私はドライフラワーが小さな試験管の中に閉じ込められた置物と、ダージリンティーパックをもらった。こないだやっと1袋楽しんだところだ。とても美味しかった!友達、ありがとう!

新年会に来てくれた友達たちの中には、世間で言うところの『普通』で『テンプレートのよう』にみえるライフイベントの起こり方(起こし方)をしている人がいるんだけど、彼女は「見えないだけで、私も結構大変だよ」といった主旨の発言をしていて、めちゃくちゃ反省した。そうだよな……知らないし見ようともしてないくせに、最終的にアウトプットされたライフイベントのタイトルだけ読んで人生順風満帆だろみたいに思ったり言ったりしてしまうのは、暴力だよな……。それなのに仕事の愚痴聞いてくれてありがとう。もうしないように気をつける。

 

 

年末年始に参加したましゃのライブが良すぎたので、9年ぶりにましゃのラジオを聴いている。

良すぎて2万字書いたレポート

ましゃはあまり知られていないが実はラジオの人で、キャリアは20年以上になる。それで今は『福のラジオ』と『地底人ラジオ』の2つでメインパーソナリティーを務めていて、地底人ラジオはましゃの公式YouTubeチャンネルに3年前の分からアーカイブがあるので、それを古い順に再生している。

もう半年分くらいは聴いた。本当に久しぶりに聴くましゃのラジオの声は、全然変わっていなかった。南米に旅してる最中に録った回で、吸血怪獣チュパカブラアマゾン川の半魚人は存在するだろという話になって周りのスタッフに爆笑されて自分も笑いながら「うるさい!!ブラジルといえば半魚人だよ!!」と拗ねた子どものような声ではしゃいだり、ライブに行こうかななどと上手にファン心をくすぐってくるなかなかやり手の男に遊ばれているリスナーからのメールを読んで「そんな奴が俺のライブに来るのかよお!」と上擦った声で叫んだあと一応ちゃんとお礼を言ったりしていて、かなりいい。選挙に行きましょうねと言ってくれるのもかなりいい感じだし、自分のことをおじさんと呼ぶのもいい。自分がおじさんであることを自覚していて自分をおじさんと呼ぶおじさんほどセクシーなおじさんはいません。おじさんのゲシュタルト崩壊

あと恋愛相談が多い。恋にまつわるメールが読まれて電話をかけて(!!)詳細の聞き取りとアドバイスが繰り広げられるのを聞いていると、恋愛をするタイプの人たちは生活の中でこんなに心身のコストを払って恋愛なるものをやっているのか……ははあ〜〜〜……大変ですな……という気持ちになるし、『恋愛』って本当にメジャーな感情?コンテンツ?イベント?なんだなとびっくりする。私はこれまで、そして現在も誰にも恋愛的・性愛的に惹かれないので、完全に他人事だけど、恋愛というものがあまりにも人の生活/人生の一部を左右しすぎていて面白がることもできないし(そもそも他人の人生をゴシップ的に消費したくもないし)全く羨ましくない。恋愛する人って……すごくない!?嫌味ではなく本気で。どうしてそんなに他者にコストを払えるんだろう。その価値があるということなのだろうけど、他者にそれだけの価値を感じて、時には人生をシェアしたりするの本当にすごいと思う。

それはそれとして、ましゃがリラックスしてくると一人称が俺になって笑い声が高くなるのがまたあまりにもキュートすぎて毎秒びっくりする。こんなにかわいいひと、いるんだ。この世がでっかい宝島すぎる。宇宙、ありがとう。オオキ先生*4、今度飲み会で宇宙の話してる時周り全員寝ちゃったら私を呼んでほしい。ましゃを爆誕させたこの宇宙の素晴らしさについて、朝まで語り明かそうぜ。

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きっとこんなくしゃくしゃの笑顔なんだろうな〜っていう高い笑い声、かわいすぎる

 

楽しんで聴きながら、やっぱり『魂のラジオ*5』は特別なものだったんだなという思いが新たになってゆくのを感じる。日付が変わって「12時!」と言ってくれる気安い声、リスナーからの本気メールに爆笑が止まらない数分間、「あの〜、」と繋ぐ時の少し鼻にかかったようなざらついた低さ、最後にいつも弾き語りしてくれるその声と音が電波の速さで私の部屋に届くこと、同じ時間をぴったり重ねて生きていること、今、この瞬間にましゃがラジオブースにいて、いま喋っていて、いま歌っているのを、いま私が聴いていることの全て。ライブ会場の巨大モニターで顔を見て生歌を聴くよりも、なぜだかずっとましゃが近かった。かけがえのない夜たちだったな。

いま聴いている3年前の放送時は、たぶん私はまだ病院で事務員をやっていたと思う。ましゃが毎回終わり際に医療従事者とエッセンシャルワーカーにお礼を言ってくれていたの知らなかった。当時、感染管理室の師長と一緒に院内各部署をラウンドして、過剰に抱え込まれたマスクやエプロンをカツアゲして回ったり、秒で出荷調整がかかっていく薬剤の処理に奔走していた過去の私が報われた気がする。ましゃ、ありがとうね。

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2024年2月6日、ましゃが55歳になった。おめでとう!

 

まだ寒い日があるから、映画『ベルリン・天使の詩』の天使たちに憧れて似たようなのを探して買った、黒のロングコートがまだクローゼットにあるので嬉しい。着ていると、髪を後ろでひとつにまとめて、スーツとマフラーをつけて、重厚なダブルブレストのロングチェスターコートを着てモノクロームの世界に生きている天使が、私と一緒に歩いてくれている気がする。

 

ウクレレの友達と遂にスタジオで遊んだ。楽しかった!スタジオの受付フロアに山ちゃん*6のドラムスクールのチラシが貼ってあってニコニコした。

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仕事はあいもかわらず全然ダメで、毎日やらかして毎日怒られている。まだクビにはなっていない。以上。

 

 

 

*1:あしっどまん。日本のロックバンド

*2:ACIDMANが主題歌を担当した実写映画。原作は漫画で、完結済み

*3:たいばん。ひとつの音楽イベントで、複数のミュージシャンが共演すること。一緒にステージに立つかは問わない

*4:ACIDMANのギターボーカル、大木伸夫のこと。宇宙大好きおじさん

*5:正式名称は『福山雅治オールナイトニッポンサタデースペシャル・魂のラジオ』、通称魂ラジ。2015年に放送終了。毎週土曜の23時半から25時まで生放送されていて、番組の最後に毎回リスナーからのリクエストに応えて、持ち歌やカバーソングなどを弾き語りするコーナー『魂のリクエスト』通称魂リクが人気だった

*6:山木秀夫、やまきひでお。日本屈指の凄腕ドラマー。ましゃのサポートドラマーとして長年一緒にレコーディングやライブをやってくれている