頭の中のさまざまのこと

すきなこと、考えていること

今年の話

もくじ

 

 

 

転職した

春に仕事をクビになったので転職した。4ヶ月かかった。本当につらかった。詳しくは過去記事をご覧ください。就活とかいうイベントは本当に悪。そして拾ってくれた会社で過ごして3〜4ヶ月、今のところ人類史上最も使えないダメ新人の名をほしいままにしている。請求書コピーへのチェックマークの入れ方のパターンがありすぎ!チェックリストのExcelの数が多すぎ!似た名前の作業が多すぎ!何もかも細かくルール化されすぎ!ひとつも覚えられないし何ひとつ独り立ちできない。でもクビですとはまだ言われていないので、言われるまでは…まあ…とりあえず居ようかな…という感じ。

クビになったことに触れた記事

 

フェスに行った

春から秋は就活とかいう人権殺しに費やしてしまい、心がおしまいになったので、ソウルメイトの愛するバンドACIDMANが主宰する音楽フェス「SAITAMA ROCK FESTIVAL "SAI" 2022」初日に参加した。詳しくは過去記事をご覧ください。

11月末にして彗星の如く現れた(彗星ではないね、ずっと前からそこにいてくれて、私が気づかなかっただけだもんね。あなたはステージという空に輝く、まさにスターだよ。ありがとう)フルカワユタカというアベフトシ*1以来のギターヒーローに私はすっかり恋してしまい、最近は毎日5分とか短い時間だけれどギターにさわるようになり、手首を痛めている。解散したナンバガ*2のギタリスト・田渕ひさ子氏のギターレクチャー動画を見つけて勇気をもらったのもある。プロでも「この押さえ方がとっても苦手なので、私はこうしています。この音が鳴らないのは別に気にしてないです」みたいなことあるんだ…。めちゃくちゃ元気が出る。ひさ子ありがとう。

結論、やっぱり好きだと思う人たちのライブには行ったほうがいい。私は50歳以上の男性シンガーソングライターしか好きになれない星のもとに生まれたのだから(ユタカとくるりの岸田くんとベボベの小出くんとALの小山田くんは除く)、お互いいつ死んじゃうかわからないのだし…。と思い、バケツリストを更新した。今後はもっと色んな人のライブに行きたい。間に合ううちに。

SAI 2022に参加したときの、たっぷり2万字レポ

間に合ううちに走らなければならない気持ちを書いた記事

ひさ子がBのローコードの押さえ方を教えてくれるありがたい動画



バケツリストを消化した

To Doアプリをバケツリストとして使っているのだけど、今年ひとつ消化できたものがある。

それは、「ホールケーキをひとりで食べる」ことです。

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死ぬまでに一度はやってみたかった、ホールケーキ独り占めフォーク直食い。正直半分くらい食べ進めたところで一瞬後悔したけど、全部おいしくいただきました。

人間は毎日いろんな理由でケーキが必要であることはよく知られていますが、毎日ケーキをつくって待っていてくれる世界中のケーキ屋さんたち、いつもありがとう。尊敬しています。

 

ライブに行った

町田の推しがクリスマスにライブをやるというので、行った。推しの名前は石田ショーキチといいます。演劇集団キャラメルボックスのファンなら、Scudelia Electro (スクーデリア・エレクトロ)やSpiral Life (スパイラル・ライフ)というバンド/ユニット名なら聞いたことがあるかもしれない。あれは彼の居たバンドとユニットです。

彼への重い愛を綴った記事

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今までアリーナとかドームでライブをやるような推し(福山雅治)しか好きになったことなかったから、この物理的距離感でいられることに毎回新鮮に驚く。なんなら今回も入場待機中に推しが「いらっしゃいませ〜」って言いながら横を通っていったし。すれ違いざまにちゃんと顔見てくれるし。ドラマーもベーシストも通っていったし。楽屋(?)からステージに行くときも客席の間を縫って普通に歩いていくし。近すぎ。怖すぎ。うれしいけど。

ライブは最高だった。ソロでしか観たことなかった推しのバンドスタイルを初めて拝むことができて感無量。つまり当然ドラムもベースも初めましてで、でもとても素敵な感じだった。ショーキチさんに目でちょっと嗜められる走りがちなお茶目なドラムと、ご本人のバンドマン然としたルックスとは裏腹に真面目だな〜って音がするギャップ萌えなベースと、ぜんぶ引っ張っていきながらのびのびロックをするピアノ&エレキギターのトリオ、良すぎ。全曲ライブアレンジが良すぎ。ボーカルも伸びやかで、ショーキチさんの魅力のひとつである美しくてセクシーなファルセットが冴え渡っていた。それでいて決めるところではパワフルでソウルフルで、すごくかっこよかった。こういうのを浴びるために毎日したくもない労働をしています。

私の好きな曲もいくつかやってくれて嬉しかった。当時小学生の私が触れた初めての彼の音楽のひとつ、「シャラ・ラ」もやってくれた*3。これは私がなんとなく雰囲気で弾ける数少ない彼の曲でもある。イントロはAm→D→Gです、たぶん。あと「Love is blind」も大好きなのでとても嬉しかった。これ弾けるようになりたくていつも手元を見ちゃうんだけど、今回も何ひとつ参考にならなかった。本編ラストは「Christmas night will come to town」。キャラメルボックスのお芝居「サンタクロースが歌ってくれた*4」に提供した曲、らしい。みんなで一緒になって楽しんだ。CD売ってない。欲しい。そのあとは当然アンコールの拍手が止まなくて、予定曲を全て出し切ってしまったショーキチさんたちは裏に集まって緊急会議をしてくれて、結局1曲だけやってくれた。「DANCE TO GOD」。イントロがかっこいい!最高の打ち出しだった。

全部終わったあと、ショーキチさん自ら物販の売り子をしてくれた(そんなことある?)。通販する予定だった最新アルバム──絶版だったライブアルバムのリマスターを買うことにして、お金もちょうどの金額で支払うことができた。物販金庫に優しいお客さんになれてよかったと思ったのに、お会計のあと「封を破いてくれたらサインしますよ!」と言ってもらえて、「はい!!!!!!」って返事したのに綺麗に破けなくて「破きましょうか?」って言わせてしまって結局やってもらって恥ずかしかった。ペン、マッキーだからいずれ消えてしまうかもしれないけど、宝物になった。すごく嬉しい!ありがとうございました。

「2022」のところが「202」になってる。かわいい。一生懸命やってくださってありがとうございました

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その他

今年2月に初見した映画「ベルリン  天使の詩」の天使さまたちの装い*5に憧れて、それっぽいコートをめちゃくちゃ探して購入した。黒くて長くて軽い、BASISBROEK (バージスブルック)のコート。あたたかくて嬉しい。大事に着ます。

夏には毎年恒例のグループ展を今年も開催することができた。お金になるわけでもないのに、私たちは本当に物好きだし、よくやっていると思う。来年のテーマも既に決まっているので、これから半年以上かけてじっくり悩むことにしよう。

前衛的すぎて人が寄り付かなかった今年の作品

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秋、私が制作(総務みたいなもの)を務める小劇団の本公演があった。一人も欠けることなく、またステージも一回も中止にならず、千穐楽まで駆け抜けることができた。これは運だけではなく、お客さま方を含め関わった全員の努力によるものです。ありがとうございました。

あと、映画。今年もよく観ました。映画館にもたくさん行けてよかった。来年もたくさん観たい。EEAAO楽しみ。一方で、Bullet Trainのプロモーションで明らかになった未だハリウッドに蔓延る人種差別*6に、驚きはしなかったけど絶望はした。アンドリューもヒロも素晴らしい役者です。もうこの世に信じられるものはモータルコンバットしかない。アジア人をたくさん集めて全員大切にしてこんなに面白い映画がいつだって撮れるんだって続編で早く証明してほしい。

 

今後のこと

せっかくやる気に火がついたところなので、来年はもっとギターうまくなりたい。結局今年もウクレレの友達*7とは会えず、セッションの約束を果たせていない。来年は会って一緒に遊べたらいい。

あと、今年は就活で精神が死にかけて、全然お買いものをしなかったので、来年は何かしら手に入れたい。愛する藤原啓治*8みたいな薄い色のサングラスとか、etsuko sonobeのでかい石の指輪とか。これずっと言ってるので本当に欲しいのかもしれない。熟考はしますが。

運動もしなければならない。体力が欲しい。なぜなら5年後にまたフェスがあるかもしれないから(ですよね?オオキ先生。やれたらいいなじゃなくてやるんだよ、あなたが)。あと単純に太った。それ自体は別に構わないのだけど、もう少し体重が落ちてた頃のほうが過ごしやすかった気がするので。でも31年間の人間生活を通して、自分がいかに怠惰であるかはよくわかっているので、もうジムに通ったほうがいいかもしれないし、それで数十年ぶりに泳いでみてもいいかもしれない。ジム通い継続者の知見募集してます。

歌舞伎座にももう何年も行っていない。転職して病院勤めではなくなったので、解禁してもいいのかもしれないけれど、なんとなく二の足を踏んでいる。幕見*9がないのが痛い。指定席だと黙食の指示があるとはいえ飲食が許されているので、客ガチャというかマナーというか努力義務というかそのあたりが少し心配になる。でももう行かないといつどなたに二度と会えなくなるかわからないし、行きたいところです。

そして、12月31日は、3年以上ぶりに最推し・福山雅治(あだ名:ましゃ)のコンサートに参加する。普段なら夜からスタートして、年越しの瞬間をライブ会場で迎えるのだけど、今年は元旦もライブをやるということで、カウントダウンまではやらない。残念。生存の願掛け?として「ましゃ断ち」を始めて2〜3年になる。マジで一切歌声を聞いていない。新曲も1音も聞いていない。客入れのSEで泣くかもしれない。大晦日のライブで号泣してる31歳の女がいたら私かもしれないのでよろしくお願いします。

 



 

 

 

2022年も絶望の底が更新されていくようなニュースしか流れてこなくて、ずっと落ち込んでいたし、ずっと怒っていた気がする。今年は音楽にだいぶ助けられたけれど、それだって戦うためのエネルギー補給でしかない。また生活に戻って、怒り続けていくしかない。今後もできる範囲で怒っていこうと思う。

とにかく、2022年もなんとか死なずにいられてよかった。SNSで支えてくれた人たち、今年も一緒にグループ展をやってくれた友達たち、素晴らしい時間をくれたミュージシャンたち、生活を支えてくれた多くの人たち、ありがとうございます。今後も生きていかなくちゃいけないので、引き続きよろしくお願いします。まったく、しょうがないよね。

 

 

 

 

 

 

 

*1:解散した日本のロックバンド、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT (ミッシェル・ガン・エレファント。最初のTHEEはミススペルではなく、しかも発音しない)のギタリスト。故人。長身痩躯のテレキャスター(エレキギターの種類の名前)使い。ギターの弾き方でカッティングというワザが得意で、「カッティングの鬼」の異名をとり、今もなお多くのギターキッズを生み出しては絶望させている、罪深い素敵な男

*2:NUMBER GIRL (ナンバーガール)。日本のロックバンド。解散してもなおめちゃくちゃ人気があって、RISING SUN ROCK FESTIVALという夏フェスにナンバガとして出演したいという理由で数年前に再結成され、その目標が達成された今年、また解散した

*3:セトリを組むにあたり、ショーキチさんからこの曲名を送られたドラムの河野瞬さんは、「シャララじゃわからないので、曲名を教えてください」と言ったらしい。曲名です。サポメンやって長いだろうに天然ボケすぎる。演奏前のMCでバラされてかわいそ可愛かった

*4:2023年2月16日  「流星ワゴン」から訂正しました。でもサンタクロース〜のサントラには収録されていないという噂(?)があり、Wikiに流星ワゴンのほうに収録という記載もあり、一体どうなっているんだ…もう提供曲集めてアルバムで売ってくれ

*5:登場する天使さまたちは、見かけの性別や年齢にかかわらず、みんな丈が長くて重厚なダブルブレストのロングチェスターコートとスーツを着て、マフラーをつけ、髪を後ろで一つに結んでいる

*6:伊坂幸太郎氏の小説「マリアビートル」を原作にしたハリウッド映画。日本人の真田広之と、日本にルーツのあるアンドリュー小路が親子役で出演した。双方最後まで生き残るメインキャラクターだったにもかかわらず、本国で発売されるソフトの特典ブロマイドに2人は含まれていなかった(ほかのキャラクターは全員いた)。また、公式Twitterの宣伝ツイートに添付されるプロモーション映像に、2人はほとんど登場しなかった。しかもそのことにSNSで抗議した多くの映画ファンたちの声を無視し続け、挙げ句の果てには「気まずい話題から抜け出す」とかいう投稿をし、界隈は騒然となった。そのあとしれっとプロモ映像に2人を出し、特典も修正されず、未だに一言の謝罪もない

*7:色々あって友達になった相手。LINEで交流していて、直接会ったことは一度もない。私が少しギター弾けることを羨ましがっていたので、楽器をやってみることの楽しさと素晴らしさを語ったらその気になって、前からやってみたかったらしいウクレレを購入した。責任とってセッションして遊ぼうと話していて、課題曲まで決めたのに、まだセッションは実現できていない

*8:ふじわらけいじ。声優。故人。私のオタク人生を目覚めさせた傑作「鋼の錬金術師」が出会い。いつだって3000回愛してるよ

*9:一幕見席(ひとまくみせき)の略。数量限定の先着順当日券で、歌舞伎座4階の自由席で観劇することができる制度。そもそも歌舞伎興行は、二部制または三部制で、各部は更にいくつかの短編のお芝居で構成されていることが多く、通常の指定席だと部単位でしか買えないので、自分の興味のない演目が含まれることがあり、拘束時間も長い。幕見なら各部の中の最小単位のお芝居単位で買えるし観られるので便利