頭の中のさまざまのこと

すきなこと、考えていること

最近の話

もくじ

  • クビになった
  • 転職した
  • 近況
  • おわりに

 

 

 

クビになった

ブログでは繰り返し「ありがたいことに仕事がある」と言ってきたけど、今年の春に雇い止めに遭った。

はっきりと理由は開示されず、されるわけもないが、病院の経営状況を察することはできた。新型コロナウイルス感染症患者さんを受入することで補助金が出るとはいえ、なかなか価格が戻らない各種消耗品やら、次々とかかる出荷調整により高価な先発品に戻さざるを得ない医薬品やら、各種インフラ整備やら、当該患者さんたちへのケア以外にも出費は幾らでもある。あまり残業をしていなかった私でも切られたということは、相当逼迫していたのだと思う(自分で言うのもなんだがなかなか頼りにされていたので、仕事ぶりのせいではないと思う)。

そういうわけで急にクビになることが決まり、退職までの約1ヶ月間は通常業務と並行してマニュアルづくりに取り組んだ。PCスキルのほぼない残留スタッフたちでもわかるよう、スクリーンショットをこれでもかと盛り込み、SmartArtで工程を示して全体像を掴ませ、目次をつけ、全200ページを超える大作をつくりあげた。そして来院してくる薬品卸業の営業さんたちに「お前のところで直近で就職面接を経験したやつから通過のコツを聞き出してこい」と言いつけ、最終日にはスピーチをさせられ、花と色紙とプレゼントをたくさん贈られ、写真を撮られ、辞めた。人生はままならない。

 

 

転職した

4ヶ月かかった。100社ほど応募して内定は1社だった。面接までいけたのは3〜40社ほどだったと思うけど、正確なところは数えたくもない。

内定通知書を見て、社会から居場所を宣言されることの威力を思い知り、なんとも言えない気持ちになった。たかが職の有無くらいでこんな気持ちにならずにすむ世の中がいい。「たかが」と今なら書けるけど、無職の間は本当に口にもできないほどの死活問題に思えるのだ。

 

転職で学んだこと:

  • 労働はクソ
  • 派遣法はクソ
  • 世の中には(就けるかは別にして)たくさん仕事の募集がある
  • 真夏のスーツはクソ
  • 世の中は失業者であふれている
  • 無職状態だとしてもその人の人間的魅力や尊厳が損なわれるわけではないし、"社会に存在していてもいい権利"などという概念は無い(ので失うこともない)と頭ではわかっているが、そのように考えられるのは精神状態が良好な時だけである
  • 転職サイトでの募集検索で「学歴不問」にチェックを入れなくてもいい、自分の特権性
  • 過去のニート期間(ブランク)は結構痛い

 

転職活動にあたり、あってよかったもの:

  • ノートパソコン…買い替えておいて本当によかった。応募書類はPCで作成してAirDropスマホに送ればコンビニ印刷ができたし、オンライン面接やSPI受検にも対応できた。転職サイトでの募集要項閲覧なども、スマホよりPCのほうがやりやすいと思う
  • 10YCのノンアイロンシャツ…室内干しでも3時間で乾くうえにノンアイロンなので、真夏に連日面接がある時などはありがたかった。若干のシワがわざと残るカジュアル仕様で、ボタンダウンだけど、どの面接官にも特に何もフィードバックされなかったのでOKです。買っておいてよかった(私が買った当初はメンズしかなかったんだけど、ウィメンズもできたみたい!このブランドは過去にも当時メンズしかなかったデニムを履いてみたくて実店舗まで行ったことがあって、こちらもいつの間にかウィメンズもローンチされてて気になる。別ブランドのwestoverallsもずっと気になっている)
  • リクルートスーツ以外のスーツ…さすがに30歳の転職活動で明らかに大卒で買った雰囲気バリバリのリクルートスーツはまずかろうと思い、母が若い頃に着ていたというコムサのストライプスーツを譲り受けてそればかり着ていた。すっきりしたシルエットで綺麗なんだけど、ポケットがフェイクなのでマイナス1478639007524点。全てのスーツに深いポケットをたくさん付けなさい
  • ともだち…これはガチ。特にオフの友達に「今すごくつらくてしんどいので、慰めてほしい」と口に出して言えたのは本当に私がえらかったなと思う。これができない人は大勢いる。それで私に言われて即座によしきたと慰めてくれたりアドバイスをくれた友達もえらい。SNSでも声かけてくださったりリプライで色々褒めてくださったり、たくさんありがとうございました。全員一生大事にさせてください

 

無職期間中にやったこと:

 

 

 

近況

オフィスカジュアルでとか言われて慌ててそれっぽいブラウスを買ったらあんまり似合わないな…と後から気づいたり、ワイヤレスイヤホンを買い替えたり、野良猫と仲良くなったり、新しいまつ毛美容液を使い始めたり(コスノリ)、もうすぐ始まるお芝居の仕事をぽちぽちやったり、K-POPボーイズアイドルグループSEVENTEENのメンバー13人をやっと覚えたり、そんなことをしている。

妹と母がはまったんですよ。母、私より覚えるの早かったし、紹介した妹よりももう多くの情報を持っているし、ライビュも一緒に行ってたし、今度ライブにも2人で行くらしい。陰謀論とかにはまられるよりずっと健全で私は嬉しいよ。私はウジとハオが推しです。

一方私は11月末の音楽フェスに参加する予定が入った。ドーパンで涙枯れ果たした後スカパラで踊り狂ってオオキ先生の旅に同行し、宇宙の果てでブラックホールの音をききながら帰りの電車に乗る。そういうことです。

 

 

ところで、こういう時は「参戦」ではなく「参加」を使うように最近はしている。現実世界で戦争が起きていて人が亡くなっていて、それを安全なところから眺めている私が使うべきじゃないと思ったので。ほかには「飯テロ」「地雷」「(チケット)戦争」「難民」(自分に合ったものを見つけられずに試行錯誤しているさま、必要なモノやスペースなどの提供を受けられないさま)「遠征」とかかな。まだあまりうまく言い換えられないものもあるけど、気をつけていきたい。個人的な取り組みなのであなたを非難する気も押しつける気もないです。

 

 

 

 

 

おわりに

新卒で勤めた会社を号泣しながら辞めて1年以上遊んでた時にも感じたけど、私にはたぶんニートの才能がなくて、無職期間は楽しかったけどつらくもあった。つらすぎて内定をくれた1社に入社を決めて約1ヶ月になるけど、この選択が果たしてどう出るのかは、これからクライアント先に配属されてからわかるのだろう。だめだったらもうできるだけスキルを吸収しながら在職中に転職活動をするしかない。いや〜〜働くってしんどいな〜〜〜もう既に働きたくないもんな。みんな頑張ってるよ。もっと楽に生きていけるようになるのが本当は正しい。選挙に行き続けような。

 

あと、会社では偉いひとたちに入社挨拶メールを送ることになっていたんだけど、私はそのメールの中で自分のアセクシュアル・アロマンティックのセクシュアリティをオープンにした。

社員数的にマイノリティーの1人や2人は当然いるだろうと思ったし、クローゼットな状態で過ごしている可能性は充分ある。ここは社会に対して多少の度胸(と、万が一クビになっても耐えられるさまざまな余力)のある中途採用である私が初手で一発かまして、ひとりじゃないと言いたかった。人事にも特に止められなかったのは、当然だと思ってはいたけどほっとした。

だけど私がこうしてオープンにできたのは、私が概ね社会生活上の配慮を必要としないからだとも思う(必要な人もいます)。もっと別のかたちのセクシュアリティだったら、オープンにできただろうか。

マイノリティーの中でももちろんグラデーションがあれば、はっきりした違いもある。オープンにできる特権を感じつつ、メールには「社内規則改定や研修などを行う際は協力させてください」と書いた。もし今後本当に話が来たら、絶対に分断させないようにしたい。

 

 

 

 

 

夏、今年6年目になるグループ展を今年も開催した。特に私のが前衛的すぎてあからさまに人が寄り付かなくて面白かったな。今度また改めて集まって来年のテーマを決めます。これは私がつくった、次元についての考察の作品。

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フジロック、楽しかったけど、やっぱり手放しでは喜べないよ。めちゃくちゃ密だしレスポンスもしてたし案の定感染者出てたじゃん…。