対バン*1相手はthe band apartという、ユタカが癒着を公言してやまない仲良しの戦友バンドだ。このバンドも実はドーパンと同じように高校生の時に1曲だけ知っていて好きだった*2。だからドーパンが同じようにまた連れてきてくれて、とても嬉しかった。
the band apart、何もかもクオリティー高すぎてニコニコになった。完成されている感がすごい。気難しい感じなのかと思っていた荒井くんはなんかぱやぱやしていてかわいかった。関係者席で観てたDOPING PANDAのHayato Beatくんを見つけて演奏中に指さしてニコ〜ッ!としてた。MCでは「このライブのために一番頑張ったのはフルカワ(ユタカ)だから!」と労いながら、「ユタカをね…笑顔にしてやってほしい」と結婚前夜の父親みたいなことを言い出して私がめちゃくちゃ笑顔になった。ユタカ、愛されすぎだろ。
1曲目で最新作から『THE PROMISE』を鳴らしてきた瞬間に、去年の秋に出演したACIDMAN主催のフェスSAI2022でのガチガチへろへろ具合が嘘みたいにキマっててすぐ最高になっちゃった。『Lost&Found』大好き!矢継ぎ早に繰り出されるダンスチューンたちに「ドーパンのために温存」(荒井くん談)していた膝が爆発して客席が揺れる。次々と掲げられる指先の隙間から飛び込んでくるライトハンド*3の煌めき、拍手のボリュームをわざと下げさせてからブチ上げたり、くるっと回ってみせたり、『Transient Happiness』の定番開脚ダンスとか、 ""ライブ"" がうますぎて目が離せない。『I am a revolution』で「世代交代なんてバンアパにさせるわけねえだろバーカ」、『Crazy』で「I am sorry me ミラクル起こしちゃってさ」に歌詞変えてきて超盛り上がった。どこかの曲中ではまさかの「愛してるぜ!!」発言まで飛び出して、おい!私のせりふを奪うな。
アンコールのおねだりで鳴り止まない拍手がだんだん早くなっていっては急に最初のテンポに戻る、のを数回繰り返したあたりで両バンドが出てきてくれた。オフィシャルTシャツの宣伝があって、デザインが違うものを着ていたTaroくんがユタカに尋ねられて「21年前のTシャツです」と答えたとき胸がいっぱいになった。DOPING PANDAが解散して "趣味でベースを弾く人" になったTaroくんが、21年前にthe band apartと一緒に音楽やってたことをずっと大事にしてたんだ…。セッティング中のthe band apartにユタカがありがとうを言って回って、一瞬遅れてサムズアップしたり、軽く手を挙げてみせたり、それぞれの反応がきっとらしくて、それがすごくよかった。
買ったばかりのサングラスをかけて行ったのに、しかも2年ぶりでもすぐ気づいてくれて嬉しかった。今回は絵画オンリーで、いくつか気に入ったのがあってよかった。中でも最近クラシック音楽を聴いて楽しんでいるというTさんの、その名も『演奏』というタイトルの絵があって、色遣いや雰囲気がなんとなくthe band apartっぽいなと思ってそれが好きだった。
福山雅治は、若い頃ルーマニアにあるAIDS患者さんたちの支援施設を訪れて以来(今でも交流があります!)、長年、自分のラジオのゲストにコンドーム博士的な方を毎年呼んで質問を受付してセーフティセックスの啓蒙活動をしたり、全てのCDのスペシャルサンクスに「Friends of Rumania」と入れたりしています。
新規顧客開拓してください。既存ファンに甘えすぎではないですか?私は同担歓迎なのでどんどんやってください。潜在的なファンはかなりいるはずです。いいから夏フェスに出るんだよ。フジロックかロッキンに出ろ。一番デカいステージで演れ。そして虹とか桜坂とか王道の名曲を入れつつ、vs.とか99とかレボエボとかHumbuckerとかAround the worldとかのロックなインストでギタリストとしての顔を見せて、ナメきった態度のバンドキッズたちをボコボコにして虜にしろ。鈴木雅之を見習え!フジロックでステージ入場規制になったんだぞ。
ライブはとっても素敵だった。実は数日前からショーキチさんが演奏曲のリクエストを募っていて、私は必死で面の皮を厚くして、何曲か送っていて、それが採用された。息を飲むよりも早くピアノが空気を揺らして、私の好きな歌が聞こえてきた。Hello, hello, this is Arcadia to groundcontrol 。
いつも眼下に昼の星や海を見ながら青い空を落ちてゆくイメージが浮かぶ、大好きな歌のひとつ。それからMOTORWORKSの「World One Sign」もやってくれた。原曲はキーが高いのでほとんど叫ぶようにして頑張ってくれた。これを書いている今ではもう思い出せないけれど、確かに歌ってくれたのだ。本当に楽しい日になった。ありがとうございました!