頭の中のさまざまのこと

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福山雅治全国ツアー WE’RE BROS. TOUR 2024 Flowers and Bees, Tears and Music. に参加した話〜日本武道館編〜

ましゃ(福山雅治の公式愛称)の全国ツアーで追加公演が発表されたので、チケットバトルを勝ち抜いて参加した。約半年間にわたる音楽の旅の千穐楽、2024年9月29日のことである。

さいたまスーパーアリーナ公演の参加レポ

 

終わってしまうのが嫌すぎてもだもだしていたら、開演30分前くらいでのギリギリ入場になってしまった。会場近くのコンビニで、シンクロライトバングル*1用の単四電池を購入。お店を出たら雨が降り始めた。持参したグッズタオルをかぶって凌ぐ。ましゃa.k.a稀代の晴れ男さん仕事してもらっていいですか?

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雨の日本武道館。湯川先生、遠くまで来たね

 

私の初めての日本武道館は、10年以上前に母と妹と3人で観に行ったコブクロのライブだった。20代をバンド活動に捧げたという音楽好きの父(家庭崩壊ファッキン借金ギャンブラー)(ファッキンと借金で韻を踏んでいます)は、実は一度も武道館に行ったことがないらしい。いや〜お先です!入場し、すれ違うのが精一杯の狭い通路をなんとか進みながら、手元の電子チケットを確認する。雨のせいだけではない湿度、同時に、爆発的な予感が心臓をやんわりと押してくるのを感じる。それをお客さん全員が共有しながら、誰もそうとは言い出さない、あと一滴で水が溢れてしまうのを拳を固めて見ているような、叫び出してしまいそうな異様な空気。席はスタンド、北東。ステージの斜め後ろの位置だった。でもすごく近くに感じる。ライトバングルの電池を交換して、アプリから座席を登録し、装着する。非日常のための日常の動作。幾重にもなる入れ子構造の中で、やっぱり始まったものは終わってしまうということだけが真実。シンプルにさみしすぎる!

 

バンドメンバーたちがステージにやってきて、それぞれ音を鳴らし始める。腹に響くバスドラ*2とベースの音!ギャンギャン明るくて鋭いギター、確かすぎるキーボードの音、いつも大安心の優しいブラス*3とバイオリンのふるえ。終わってしまうくらいなら始まらないでほしいのに、どうしようもなく音が全部最高すぎて、そうしてましゃ作曲の最高インストゥメンタル*4楽曲Around the worldで、否応なく一瞬で全てが始まってしまった。国内屈指の最高プレイヤーたちによる最高プレイのあまりの多幸感に昇天しかけて、そのピーク、ステージ前面中央から白に身を包んだましゃが迫り上がってくる。そのまま。今日もいつだって居て歌ってくれることに感動して泣いた。シンクロライトバングルが遠隔操作されて、客席が虹色になるのが綺麗。1曲目から一緒に綺麗な景色を見られるの良すぎる。さいたまの時は声と顔に若干の疲れが見えたけど、今日は元気そうで嬉しい。キャプテン(井上鑑)いつもコーラスありがとう。

Around the world 

とってもかわいいAll My LovingKISSしてが続く。後者はサビを最初に持ってくるいつものライブアレンジで、「カモン武道館……!」の囁きに待ってましたと言わんばかりの、老若男女その他ヒューマンたちによる「KI・SS・し・て〜〜〜〜〜!!!」コール。にっこりご満悦なましゃのエレキギター、ゴキゲンなバンドサウンド、「ハートの宇宙〜」の歌詞で胸の前で両手でつくってくれるちょっとへたくそなハートマークがラブ🫶

KISSして

聖域だったか忘れたけど、短めなマイクスタンドを振り回していて、ここに来て新しいステージパフォーマンスを取り入れてくるの本当に人間は死ぬまで勉強だなという感じがして良い。この曲は高水さんがでかいベースをバーテンダーみたいにさらっと、しかしねっとりと弾いてくれるのが最高すぎていつも目が足りない。円盤に全曲各プレイヤーのマルチアングル付けてほしい。拓ちゃんもかっこよすぎ。

聖域

桜坂はオタク特有の誇張抜きで何回聴いても感動する。ライブで聴いたあと2000年発売のオリジナル版を聴くと「歌が……うまくなったね……?!」ってびっくりする。歌がうまい人は歌がうまいし、歌がうまい人が練習すると歌がうまくなるね。コーラス隊がいない編成なので、ましゃ自ら歌う間奏の「beautiful moment 〜」のところ、nightの最後を、空間がふわりと膨らむように歌ってくれるのが大好き。余計な力やものがどこにも感じられなくて、ただただ心地よい。桜の花びらが横切って、それだけのことにお客さん一人ひとりがごく個人的なものを見たり聞き取ったりすることができるように歌ってくれるから、これはもう"持ち歌"の究極の到達点のひとつだと思う。本当にありがとうございます。

桜坂 2024

ヒトツボシのセルフカバーは、どんどん危なげなくなっていくファルセット(裏声)が気持ちいい。想望は相変わらずあんまり好きになれない。戦争反対の8文字も口に出さず、募金箱を設置するわけでもなく、反戦ソングだけで勝負になるほど今の世界は連帯しきれないから、もうちょっとアクションを起こしてほしいところではある。反戦ソングも歌わないよりはマシですが。いやでも特攻隊を美化するようなのはやっぱりどうかと思うな……。

ヒトツボシ

想望

18 -eighteen- はきっと輝いている長崎の海みたいにきらきらの音がたくさんあって最高。ふるさとと和解できた人、できなかった人、ふるさとを持たない(持てない)人、色んな人がいて、私はふるさとはあるけど10歳くらいで離れたし、当時の私は本当になんにも考えずにぼーっと生きてたから、憎んではいないけど愛してもいないかもしれない。生家や周りの道とかはすごく好きだけど。この歌を聞く色んな人たちの数だけ"ふるさと"があるんだろうと思うと、そのことに途方に暮れてしまう。できるだけ多くの人が、それぞれの距離感でうまく付き合えているといいな。

18 -eighteen-

家族になろうよはめっちゃ売れたからよくライブでもやってくれるし、あちこちで耳にするけど、私としては『結婚の自由をすべての人に』以外の感想はないです。

家族になろうよ

道標は私もいつも祖母を思い出す。なんかやっと物心ついたというか、私が本当に生き始めたのってここ数年だから、いま祖母と色んなことを話してみたい。祖父の小さな畑ももっと手伝えばよかった。

道標 2022

万有引力は最初歌詞にパンチが足りなくて不満だったけど、タイアップ曲として許容され得るところを狙ったんだろうな……と感想が変わってきた。少なくとも世界の現状に思うところがある、という当たり前だけれども大事なことを確認できたのでそこはよかった。もっとガンガンきてほしいけど。メロディーはたぶん好き。また感じ方が変わるかもしれないから早く音源欲しい。最後の「僕らを繋げ  万有引力」のところは好き!

「生きてくためのメニューには  いくばくかの幸福感って  人にはやっぱり必要なんです  だからstand by me  それは人類80億*5もの年齢、性格、体質にそって  主観的であるべきです」なんて歌詞を2009年に書いてる天才ソング幸福論、かわいくて明るく楽しくて大好き。ギターバンジョーの音もかわいい。心なしかバンドメンバーたちもにこにこしてくれる。後半の「ずっと君と…」の歌詞をライブアレンジしてくれて、「男子!男子の君と〜♪」と男性客の歓声を煽ったものの、「昨日はもっと(声が)大きかった」とご不満プリンセスになってしまい、後ろで今ちゃんがわは〜〜!!と大爆笑していて全員かわいかった。そのあと男性客たちはテイク2をやらせてもらってなんとか合格し、女性客には「もちろん女子も!仔猫ちゃんの君と〜♪ニャオ〜〜〜♪」などという他人(大泉洋)の褌でキャーキャー言われようとする策略プリンセスムーブが炸裂していた。自分の言葉で勝負しろ。保護猫ちゃんたちは元気にしているのか。元気か。そうか。よかったな。

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それはそれとして続編と映画は最低5本ずつ撮れ

それにしても「君が笑顔なら  それが僕の生きる道」とかいう歌を"ライブ"のテーマソングですと言って歌ってくれて私はどうしたらいいんですか?アンサーソングとしてその笑顔が見たいをお出ししたいけどこれもましゃ作詞作曲演奏歌唱だった。詰んでる。何もかもお前の手のひらの上。もう好きにしてくれ。

幸福論

vs. 〜知覚と快楽の螺旋〜は各プレイヤーのソロパートがあって大好き。チケット代にこんなものまで含まれていていいんですか?みんなかっこよくて大好き!山ちゃんのドラムと金原さんのバイオリンが最高!この曲は今ちゃんのギターもかっこよすぎるからいつも見てるんだけど、ステージの上手(かみて)と下手(しもて)を満遍なく歩いて、上手の客席に指差しまでしてくれて大サービスだった。ギター、私も練習しよう。数ヶ月ぶりnn回目の決意。

vs. 〜知覚と快楽の螺旋〜 2013*6

Popstarステージの魔物零 -ZERO- のアツすぎる怒涛の流れいつもありがたすぎる。Popstarの歌詞の「笑えよ」を「狂えよ」と言い間違えていて、こういう素人にもわかるレベルの"ステージの魔物"はたいへん珍しいので、レアなもの見たな〜と感慨深かった。ご本人はあとで大反省会だと思いますが。でもミスした!みたいな顔は一瞬もしないところは流石。零 -ZERO- はもう二度と手放しで盛り上がれないので本当に古谷徹一生恨む。でも全編通して特効の炎より熱く燃えている拓ちゃんのサックスとイントロの山ちゃんのドラムとアウトロのましゃの高速ストロークだけはときめきを許したい。

Popstar

ステージの魔物

零 -ZERO-

Walking with youほんとにかわいい。演奏中にモニターや床パネルに映る映像で、真っ白な背景にツアービジュアルにもある花が咲いていって、ミツバチがゆっくり飛んできて、音楽に合わせて"Flowers and Bees, Tears and Music. "が完成していくのもいい。"目に見えるものは、目に見えないものでできている"という、今ましゃが掲げるテーマを、次のひとみと合わせて最後にきちんと紹介してくれる構成が見事。

Walking with you 

ひとみ

あっさり帰っていくましゃとバンドメンバーへのアンコールのおねだりに、シンクロライトバングルの白い光が客席を進んでいく。それに合わせてなんとなく立ち上がったり両手を上げたりしてウェーブを作り始めるお客さんたち。この"客席でウェーブをつくる"というアンコールのおねだり暗黙ルールについては、以前からうまくいかない回があったり、初見のお客さんはわかりようがなかったりしてどうなんだと思っていたので、ライトバングルの遠隔操作でリードしてもらうこのやり方は今後も続けてほしい。

しばらくして、思いおもいのグッズTシャツに着替えてくれたバンドメンバーたちが戻ってきて、Mコールが始まる。ロゴの刺繍が施されたロングコートを纏った背中がゆっくりとステージに迫り上がってきて、無礼者たちへ。映画本編の歌唱シーン映像まで使わせてくれて、ディズニーさんありがとうございます。バンドメンバーたちも超楽しそうだし、ましゃも歌に合わせて願いの結晶を払い除けるような動きをしてくれたりして良い。ステージ上の全員まさか自分がディズニーソングを演奏することになるとは想像もしていなかったに違いないけど、私だって推しが地上波月9ドラマ主演、大河ドラマ主演、細田守監督作品声優、名探偵コナン映画主題歌、ドラえもん映画主題歌、そしてディズニー100周年記念映画のメインヴィラン声優←new! になるとは思いませんでした。ここまできたらあとはジブリ声優と新海誠監督作声優と特撮ゲスト出演とポケモン映画声優とMCUゲスト出演をやれば世界制覇だから頑張ってほしい。各位お仕事お待ちしております。

無礼者たちへ

続いて明日の☆SHOW。山ちゃんがライブ終わりのポストでふれてくれた「僕のヒーローは  どんなに辛く苦しい時も  自分にウソはつかなかったんだよ」が眩しい。私は自分にたぶんウソつきまくりの人生を今のところ送ってるしそれが悪いとは思ってないけど、明日天気になればいいなとずっと思っているのはウソじゃないから、この気持ちをもし共有できたらこんなに嬉しいことはない。と思いながら、優しい明かりが灯る腕をずっとゆらゆらさせていた。

明日の☆SHOW

演奏を終えたメンバーたちがステージ前に出てきてくれるとき、今ちゃんがステージ上の上手奥にいたスタッフさんたちにお辞儀をしていた。今剛レベルのレジェンドスタジオミュージシャンでも、スタッフさんたちへの感謝を行動で示すことを忘れないから、色んな現場で愛されるんだろうな。一方その頃山ちゃんは高水さんに走り寄ってバックハグをして会場を沸かせており、70代のレジェンドおじさんたちがキャッキャしているのを無料で見させていただき本当にありがとうございました。客席のあちこちから「かわいい〜」の声が漏れるのも無理からぬことですので、井山大今*7の皆さまには是非一刻も早いライブイベントの開催をお願いいたします。

ましゃの最後のご挨拶の後(このときメンバーたちがましゃのお話をちゃんと聞いててくれてかわいかった)、メンバー紹介。山ちゃんの恒例の「お〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!」は、ましゃがマイクを差し出したまま360度ぐるりと回るのに合わせてちょこちょこ動きながら、全方位に叫んでくれた。今ちゃんは、ましゃの現場では自分もお客さんにかわいがってもらえることを理解したので、正面とステージバックにも見事な白髪(はくはつ)をファサ……と靡かせてくれて主に私が手を叩いて大喜び。全員で横一列になって手を繋いで、「ありがとー、ありがとー、ありがと〜〜!!」と万歳三唱をやってくれるのに合わせて、お客さんたちも一緒になって手を上げながらありがとう〜〜!と言い合った。帰る前にもう一回ましゃとメンバーたちが握手、からのハグ!!!交わした握手の手を引き寄せてハグ!!離れたそばからメンバー同士でもハグ!!そのたびに客席から大拍手!!私が辞書の編集者だったら、次の改訂で『エモい』の説明にこの光景を書くレベル。金原さんにもハグするのかなと思って見ていたら、ましゃは手を取ったまま片膝をつく王子様スタイルのご挨拶だった。そうしたら金原さんも全く同じことを考えていたみたいで、ふたりして同時に膝を折って笑い合っていた。今日どうしたんですか?こんなに素敵なものをこんなに見せてもらって私帰り道で死ぬのかな?全員終わって今度こそバンドメンバーが先に帰っていくとき、今ちゃんが下手にはけていく高水さんと競い合って追い抜くようにバーッと走っていったかと思えば、上手にまた走って戻ってきて、スタッフさんたちみんなと握手して漸く帰っていった。今ちゃん今日大サービスすぎる!何!?これ以上好きにさせないでほしい。BIG LOVE……。

「今回のツアーでは、Wアンコールを毎回違う曲にしようというコンセプトでずっとやってきているんですが、ネタが尽きてきました。ちょうど1年くらい前、発声ありのライブの初日がこの武道館でした。だから、最後は声出せる曲で終わったほうがいいだろう、と。アンコールではやったんですけど、Wアンコールではやってなかったので」

と言ってひとりきりで弾いてくれたのは、少年。歌詞カードには載っていない「名も無きこの歌  君へのこの歌  もう一度逢えたら  君だけに届けよう」のフレーズを、いつものように歌わせてくれた。ライブ、そしてツアーの本当に最後の最後をシェアしてくれて嬉しかった。いつも覚えていたいと思ってるよ。

少年

 

この追加公演のまさにこの日をもって、約半年間続いたツアーは千穐楽を迎える。アリーナのいちばん後ろ、スタッフさんたちの卓のさらに後ろの壁には『ましゃとBROS.*8のツアー完走!』の幕が掲げられていた。でも音楽の旅の予定はもう一発あって、それはましゃのふるさと長崎に新設される新しい複合施設・長崎スタジアムシティでの柿落とし公演なのだった。早くも来月に控えているその予定について、

「13歳でギターと出会って、この街には何もないと思い込んで長崎を出た僕が、40年以上経って、今度はそれを持って帰ることができます。長く応援してくださった皆さんのおかげです。本当に、ありがとうございます」

と頭を下げていた。いつも思うんだけど、何ひとつ責任取れないくせに一丁前に不平不満要望批判だけは叫べる"ファン"というポジションにしかいられない私(たち)に、一体何ができるんだろう?まず先にましゃがいて、頼まれたわけでもなく勝手に好きになって勝手に応援し始めたのにお礼を言われると、どんな態度でいればいいのかわからなくなって、とりあえず愛だけ込めてめちゃくちゃ拍手した。愛されることを選び続けてくれてありがとう!

本当に帰っていく前にましゃが「また逢おう、またやろうな!バイバイ!」と手を振ってくれたので、訓練されしプロオーディエンスの我々がすかさず「KISSして〜〜〜〜!!」と叫んだところ、「それは忘れないんですね!」と笑ってくれた。

「この、『また逢おう、またやろうな!バイバイ!』『KISSして〜〜〜!』のやつは、発売決定になりました『言霊の幸わう夏』のDVDに収録されておりますので、ご予約の程よろしくお願いいたします!」

とキッチリ宣伝してから、投げキスをくれた。フゥ〜〜!という反応をちゃんと待ちながらやってくれたものの、一瞬タイミングが早かったり、ちゃんとやり直したり、最後はあちこちに振りまいてましゃは帰っていった。次は年末に約束の浜で逢おう、またね!

「また逢おう、またやろうな!バイバイ!」「KISSして〜〜〜!」のくだりが全部わかるやつ

 

まとめ

お客さんを男子女子で呼び分けるのはいいですが、アリーナやスタンドなどの座席呼びも併用するのを今後もよろしくお願いしたい。誰も取りこぼさないように、誰にも安心で安全な空間と時間であるように、というのを、誰よりもましゃが望んでいると思うので。

と思いながら帰ろうとして、スタンド席の急斜面をそろそろと降りたり登ったりしていたら、前にいたお兄さん(表象)のスニーカーの踵部分にプログレス・プライド・フラッグ*9のピンバッジが差してあって本当に救われた。ましゃを好きなことと、あらゆる差別に反対し続けることは両立できる。あと全然意識していないとは思うけど、今回のツアーのロゴがトランスジェンダー・フラッグのカラーで嬉しかった。

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長く応援してくれてありがとうみたいなことを何度も口にしていたのが印象的だった。ましゃ自身も言っていたけど、30年以上活動してきて、作ってきた音楽が自分とそして自分以外の人の色んな瞬間に立ち会って、どうかしたら寄り添い続けて、『人生のテーマソング』になっていくのを確認するようなツアーだったんだと思う。とても素敵なことだから、どうか誇りに思い続けてほしい。

あと今回思ったんだけど、ツアーやライブってあと何回行けるんだろう?あと何回やってくれる?ましゃ今何歳?私っていつ死ぬ?もう全然時間がない気がする。でももうましゃからは1461日とかいうアンサーが出ちゃってるから、勇気を出すしかない。松本白鸚さんが勇退した舞台『ラ・マンチャの男』でもセルバンテスが言っていたように、勇気を出そう。

いやでもやっぱりちょっとね……。

だけどそろそろ残りの人生  逆算しながらテレビ観ながら

あと何十回  桜の花見れるかなって

すべての生命(いのち)に終わりがある  

そんな当たり前が  ちょっとね…

でも  僕は君を見てると  勇気が出ちゃうんだよ

1461日  人知れず積み重ねたものが  あふれ出してしまうから

1461日

 

うろ覚えMCなど

「オープニングからプロオーディエンスの皆さんがファイナル感出しまくってるから!!我々も乗せられちゃって……」と言われた。やっぱりビンビンに伝わってしまっていたみたい。すみませんね。

「マーチン*10のビルダーさんがいいことを言っていました。僕はこのギターが僕より長生きするようにと思っていつも作っているんだと。僕も、僕の曲が皆さんの心に長く残ってくれることを願っています」

どの曲のときだったか、ステージ上をうろうろしてくれるカメラマンさんが高水さんのほうに寄っていくのが見えて、だよねかっこいいもんね〜と思ってふとモニターを見たら、高水さんがそのカメラをガン見しながら弾いてくれていて、スタンド席の急斜面から転げ落ちるかと思った。高水さんてカメラ目線くれるんだ。かっこいい〜〜嬉しい〜〜〜。

「練りに練られたこのライブですけど、恋はいつでも初舞台です。最終日ですけど、初日のような気持ちでいきます!フレッシュに!」というましゃのMCの「恋はいつでも初舞台」の部分で思わずすくっと立ち上がってわはははは!!って爆笑する今ちゃん。

「昨日思いついて……」と言って唐突にステージに持ってきてもらった椅子に座り始めるましゃ。足を組み替えただけで沸くフロア。「足を組み替えただけ!初めて来た人が勘違いするでしょ。あー福山は30年こんなに甘やかされて育ってきたのかって。違いますからね。皆さんが僕をイジってるだけです」←ファンに自分をイジらせてくれる、約35年間活躍し続ける国民的歌手。そしてしゃべりながら足を使ってゆっくり椅子を回して全方位を向いてくれて、話し終えるタイミングでちょうど一回転。お見事!そのままクラシックギターでも弾いてくれるのかと思いきや「さて、もう充分回復しましたので立ちますけど」。結局本当に座るためだけの椅子だった。椅子の存在意義をこんなに確認したことはない。ましゃを休ませてくれた椅子さん、デザイナーさん、作って運んでくれた人、どうもありがとうございました。ところで、私たちBROS. はましゃのこと結構甘やかしてるんですけど、もしかしてご存知でない?

 

我が最強のメンバーたち

キーボード(バンドマスター):井上鑑

ギター:今剛

ギター:小倉博和

ベース:高水"大仏"健司

ドラム:山木秀夫

バイオリン:金原千恵子

サックス、フルート:山本拓夫

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後列左から、今剛、高水"大仏"健司、山木秀夫井上鑑山本拓夫小倉博和。前列が金原千恵子

 

セットリスト

Overture  Around the world 

M-01  虹

M-02  All My Loving

M-03  KISSして

M-04  聖域

M-05  桜坂 2024

M-06  ヒトツボシ

M-07  想望

M-08  18 -eighteen-

M-09  家族になろうよ

M-10  道標 2022

M-11  万有引力

M-12  幸福論

M-13  vs. 2023 〜知覚と快楽の螺旋〜

M-14  Popstar

M-15  ステージの魔物

M-16  零 -ZERO-

M-17  Walking with you 

M-18  ひとみ

En-01  無礼者たちへ

En-02  明日の☆SHOW

En-03  少年

 

おまけ

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「愛してます!!山木♡」「愛し過ぎています!!拓夫♡」「アタシも本気です!!チエコ♡」

推しが愛されてるの見ると泣けてくる。私も愛してるよ

 

 

 

 

 

*1:公式の光り物グッズ。自分で色を切替できるモードと、アプリで設定して遠隔操作してもらうモードがある

*2:バスドラムの略。ドラマーの足元にある、一番大きくて低い音が出るドラム。先端にスティックがついたペダルを足で踏んで叩いて演奏する

*3:金管楽器のこと

*4:歌詞のない、器楽のための曲

*5:リリース時の歌詞は「60億」だった

*6:最新版は音源化されていない

*7:いのやまだいこん。井上鑑山木秀夫、高水"大仏"健司、今剛からなるバンド

*8:ぶろす。福山雅治公式ファンクラブ名

*9:

*10:有名なギターメーカー。ましゃはNHKの番組の企画で、アメリカにあるこのメーカーの工房を訪ねたことがあり、その時のエピソード